Hiroshima Award

8/1 オープニングイベント 入場整理券配布申込受付中!

被爆の廃墟から復興を果たした広島の地より、平和文化の振興、公正でサステナブルな世の実現に貢献することが期待される団体または個人に贈るものです。
「音楽」、「メディア芸術」、「ストリートダンス」の各部門ごとに専門家が審査を行った上、ひろフェス実行委員会の会長と各部門のプロデューサーで構成する最終プロデューサー会議で受賞者(各部門1組・合計3組)を決定します。

「ひろしまアワード」の理念

ひろしまアワード 受賞者 決定

4月22日に開催された「ひろしまアワード選考 最終プロデューサー会議」にて、 音楽、メディア芸術、ストリートダンスの各部門の受賞者が決定しました。

音楽部門

成澤けやき
成澤けやき (なるさわ けやき)

ストリートミュージシャン 1975年東京都出身。
世界最古の管楽器と言われるオーストラリアの先住民の聖なる楽器ディジュリドゥなど様々な楽器を演奏する。
ヨーロッパやオーストラリアでの活動の後、宮崎県日向市東郷町に移住。
放置された竹林を楽器や肥料に変える企画バンブー・ミュージック・ミヤザキや、地域の皆様とともにオーガニックマーケットを開催。音楽をベースに地域の人たちのバイタリティをかきたて、地域の自然、魅力を再発見し発信。人口おそよ3,000人の東郷町が活性化を果たしている。

受賞理由

「平和文化への貢献」というコンセプトについて、選考委員全員で意見交換を行い、「何気ない日常を送れる社会の実現」という広い意味で選考を行いました。宮崎県東郷町在住の成澤けやきさんは、里山保全の観点から、地域のやっかいものだった竹で楽器を作って子どもたちと演奏会を行なっただけでなく、地元の皆さんと一緒に音楽活動を行ったり、地元の産品を開発・販売することで、地域の絆作りや産業の振興、町おこしに努めています。
成澤さんの活動は、世界にも通用するオリジナリティのある音楽を起点に、持続可能な地域社会の実現を目指しており、それが平和な社会の実現に繋がる可能性が高いと評価し、贈賞を決定しました。
(下野竜也プロデューサー/岩野裕一 審査員/松尾潔 審査員)

選考過程

下野竜也音楽部門プロデューサー、岩野裕一氏(音楽評論家)、松尾潔氏(音楽プロデューサー)、増井威司ひろフェス総合プロデューサーにより、1次候補者17組を選定。
同メンバーにより、1次審査、2次審査を行い、最終候補者2組を選定。
最終プロデューサー会議にて決定。
なお、成澤けやきさんには、8月1日に開催される ひろフェスオープニングイベントに出演、演奏を披露していただきます。

メディア芸術部門

八鍬新之介および『窓ぎわのトットちゃん』制作チーム
🄫黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
八鍬新之介やくわしんのすけおよび
『窓ぎわのトットちゃん』制作チーム

八鍬 新之介(やくわ しんのすけ、1981年 - )は、日本の男性アニメ監督。北海道帯広市出身。2005年にシンエイ動画へ入社。『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』(2014年)で長編映画の監督としてデビュー。
2023年3月19日、黒柳徹子の自伝的小説『窓ぎわのトットちゃん』について初の映像化作品として八鍬監督によるアニメ映画を制作することが発表され、同年12月8日に公開。2016年に企画され、2019年から本格始動。構想から7年の歳月を費やし製作された。

受賞理由

本作品は、直接的に戦争を描くわけではなく、政治や世界情勢、戦争の現実を知らない子供の視点で戦時中の日常生活や空気感の変化を描くことで、平和な日常のありがたさや大切さを、子供から大人まで幅広い層に訴えかけるという点で秀逸な作品です。

誰もが知る原作をアニメーション化するその表現の仕方も、本作は優れています。とりわけキャラクターの身体性や肉体性の演出はもちろん、自然描写も非常に丁寧です。そこに、声優の演技力や特殊なアニメーション技法の併用という工夫が、それをさらに高めています。
(土居伸彰プロデューサー/宮崎しずか共同プロデューサー/山村浩二ディレクター)

選考過程

■土居伸彰メディア芸術部門プロデューサー(アニメーション)、岩下朋世氏、椎名ゆかり氏(マンガ)、井上明人氏(ゲーム)、畠中実氏(メディアアート)の推薦により、1次候補者42組を選定。
■土居伸彰メディア芸術部門プロデューサー、宮崎しずかメディア芸術部門共同プロデューサー、山村浩二メディア芸術部門ディレクターにより、2次審査を行い、最終候補者2組を選定。
■最終プロデューサー会議にて決定。

なお、八鍬新之介監督は、8月1日に開催される、ひろフェスオープニングイベントに来場され、 映画「窓ぎわのトットちゃん」にの制作について、お話していただきます。

ストリートダンス部門 (坂見誠二賞)

s**t kingz (シットキングス)
s**t kingz (シットキングス)

shoji・kazuki・NOPPO・Oguriの4人で構成されるダンスパフォーマンスグループ。2007年に結成。
アメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」では、2010年、2011年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで25カ国以上を訪問。 その活躍から、「音楽の日」「ミュージックステーション」「関ジャム」などにはアーティストとし て出演。2021年1月には、ダンサー発としては異例の全曲オリジナル楽曲で作り上げる「FLYING FIRST PENGUIN」(Blu-ray)を発売。 オリジナル舞台公演は毎回好評で、2023年10月には、日本武道館での単独ライブに成功した。なおこの公演は即日完売となった。

受賞理由

ストリートダンスの原点であるヒップホップ文化は、暴力や貧困に向かっていた負の力を、ラップやグラフィティ、ダンスなど正のベクトルに変換することから始まっています。また、家族や友人を大事にする気持ち、技術を磨くことで仲間を代表するという思い、お互いを認め合い称えあうこころを大切にしています。そういった観点で考えると、ストリートダンスで表現するということは、即ち、他者とともにある平和な日常を願うこととなります。s**t kingzは、現在のストリートダンス界を代表する存在であり、ダンサーの地位の向上に大きな貢献を果たしています。ストリートダンスで表現する意味や、そこに流れている平和な日常への思いを、いま最も広く伝えている存在であるため、ひろしまアワードを贈賞するに相応しい存在です。
(TAKAプロデューサー/マシーン原田審査員/田中大爾審査員)

選考過程

■一般社団法人ストリートダンス文化復興会に所属する3名、TAKAストリートダンス部門プロデューサー、マシーン原田氏(一般社団法人日本国際ダンス連盟参与長)、田中大爾氏(一般社団法人日本国際ダンス連盟参与)が各々推薦した40組の候補者から、1次選考を行い、7組を選定。
■同メンバーにより、2次審査を行い、最終候補者3組を選定。
■最終プロデューサー会議にて決定。

坂見誠二

ひろしまアワードストリートダンス部門は、「坂見誠二賞」として贈ります。
坂見誠二氏は、日本にストリートダンスを伝えた重鎮の一人で、ストリートダンス界のカリスマ、ダンスの神様と称された人物で、今回のダンス部門プロデューサーTAKAやアワード選考員のマシーン原田、SAM、EXILE HIRO、ISSA、三浦大知ら日本のストリートダンスを支えてきたメンバーたちがリスペクトする存在です。広島を本拠地に活動していた坂見氏は2023年に65歳で逝去されました。ひろしまアワードストリートダンス部門は、ストリートダンス界にとって大きな賞となるため、レジェンド坂見誠二氏の名前を戴くこととしました。

なお、s**t kingzメンバー及び関係者の、8月1日に開催されるひろフェスオープニングイベントへの来場は調整中です。

審査員

音楽部門審査員

岩野裕一
岩野裕一

音楽ジャーナリスト。実業之日本社代表取締役社長。
特にクラシック音楽に造詣が深く、著書に「王道楽土の交響楽」(第10回出光音楽賞)や「朝比奈隆 すべては「交響楽」のために」、「日本のピアノ100年」(第18回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞)など。新日本フィルハーモニー交響楽団、富士山静岡交響楽団評議員。

松尾 潔
松尾 潔

音楽プロデューサー、作家。プロデューサー、ソングライターとして平井堅、CHEMISTRY、東方神起、SMAP、JUJU、由紀さおり等に提供した楽曲のセールスは3,000万枚を超す。EXILEの「Ti Amo」(作詞・作曲)で日本レコード大賞、天童よしみ「帰郷」で日本作詞大賞を受賞。近著に「おれの歌を止めるな」(講談社)。

音楽部門プロデューサー 下野竜也を加えた3名で2次審査を行いました。


メディア芸術部門審査員

山村浩二
山村浩二

「頭山」(2002年)が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレブ他6つのグランプリを受賞。その他にもアニメーション作品の受賞は140を超える。2021年、過去25年間の優れた短編監督25人のトップ2に選出。川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章受章。東京藝術大学教授、映画芸術科学アカデミー会員(米)、ASIFA日本支部会員、日本アニメーション協会副会長。

メディア芸術部門プロデューサー 土居伸彰、共同プロデューサー 宮崎しずかを加えた3名で2次審査を行いました。


ストリートダンス部門審査員

マシーン原田
マシーン原田

1980年代から日本のトップブレイクダンサーとして活躍し、90年代には後に世界最大級のストリートダンスコンテストとなる「JAPAN DANCE DELIGHT」を立ち上げる。2015年には現在のDリーグの礎となるダンスリーグを設立するなど、日本のストリートダンス界を常にリードしてきた存在。
著書には「35年間ダンスを踊り続けて見えた夢のつかみ方」がある。ストリートダンスプロデュース会社ADHIPの代表取締役会長。一般社団法人ストリートダンス文化振興会理事長。

田中大爾
田中大爾

ストリートダンサーとして活動後、ストリートダンスプロデュース会社ADHIPに入社。その後、年間約90本のイベントをプロデュースし、現在は代表取締役社長。
主なプロデュースイベントに「JAPAN DANCE DELIGHT」、世界最大級ブレイクダンス世界大会日本予選「BATTLE OF THE YEAR JAPAN」、中学生高校生ストリートダンス全国大会「DANCE ATTACK」など。
一般社団法人ストリートダンス文化振興会事務局長。

ストリートダンス部門プロデューサー TAKAを加えた3名で2次審査を行いました。


最終プロデューサー会議メンバー

選考方法

1次選考・2次選考(2月~3月)
各部門の審査員により、最終候補者を決定。
最終選考(4月)
ひろフェスプロデューサー会議で、最終受賞者を決定。

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